神奈川県知事 黒岩 祐治
新型コロナウイルスとの闘いが続く中、異例づくしの新年となりました。
例年のようなお正月らしいお祝いができなくなってしまった方も大勢いらっしゃることでしょう。
中でも、年末年始も関係なく、コロナ治療の最前線で闘い続けてくださっている
医療関係者の皆さんに、改めて心から感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
感染拡大防止のため、県民の皆様にさまざまなお願いをしてきましたが、
ご協力いただいてきたことにお礼を申し上げます。
残念ながら、未だ収束のメドが立たない状況ではありますが、
ワクチン開発や特効薬のニュースも散見されるようになりました。
希望を持って、この難局を乗り越えていきたいと思います。
さて、今年は、昨年延期が決まった東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が本番を迎えます。
神奈川県ではセーリング、野球・ソフトボール、サッカー、自転車のロードレースが開かれます。
開催の夏には、コロナ禍が収束していると信じて、皆さんと心を一つにして、
世界中が注目するような素晴らしい大会に盛り上げていきましょう。
昨年11月には横浜スタジアムに収容人数の86%ものお客様に入っていただき、
最新技術を駆使して密を避けるという技術実証も行いました。
オリパラ成功への貴重な一歩を踏み出せたと思います。
また、コロナ禍で私たちの生活は一変しましたが、マイナス面ばかりではありません。
これまでなかなか進まなかった“改革”が一気に前進した側面もたくさんありました。
神奈川県は全国一、通勤時間の長い都道府県でしたが、今や、リモートワークは当たり前の時代になりました。
働く(WORK)と余暇(VACATION)が一体となったワーケーションなども、普及してきています。
以前からアピールしてきた「ちょこっと田舎、オシャレな神奈川ライフ」という移住促進策も、
三浦半島や県西地域などで具体の成果につながり始めています。
昨年10月、神奈川県の新型コロナウイルスへの対応は先進的な取り組みであるとして、
第8回プラチナ大賞を受賞しました。
県庁職員が一丸となり、議会や市町村の皆様と一体となって取り組んできたことが
第三者から高く評価されてたいへん嬉しく思っています。
この賞に恥じないよう、今年もウィズコロナ、アフターコロナの時代を神奈川から
切り拓いていくことをお誓いし、新年のあいさつとさせていただきます。
神奈川県表具経師内装協同組合の皆様におかれましても、
ものづくり産業を支える人材の育成や技能振興の側面からご支援とご協力を賜りますとともに、
引き続き、県政への温かいお力添えをお願い申し上げます。