神奈川県知事 黒岩 祐治
新年あけましておめでとうございます。
昨年は、年初の緊急事態宣言の発出に始まり、新型コロナウイルスとの闘いの連続でした。
この間、県民、事業者の皆様には、外出自粛や営業時間短縮などの要請を繰り返すことになり、
大変心苦しい限りでありましたが、皆様のご協力とワクチン接種が進んだことで、
秋以降は感染者が激減し、病床のひっ迫も大きく改善しています。
皆様のご協力に深く感謝申し上げます。
しかし、新たな変異ウイルス「オミクロン株」への懸念もあります。決して油断することなく、
基本的な感染防止対策の徹底を引き続きお願いいたします。
今後は3回目のワクチン接種が進み、経口薬の実用化・普及も見込まれています。
医療提供体制も、第5波の2割増しの入院者数にも対応できるよう強化しています。
これらによって、感染や重症化のリスクは抑制されますし、
病床ひっ迫もこれまでよりも生じにくくなります。
2年間にわたる「闘い」を経て、コロナとの向き合い方は「共存」へと変わりつつあります。
一方、長いコロナ禍においては様々な制約がありましたが、そうした制約があったからこそ、
一気に進んだこともありました。テレワークやリモート会議は、新たな働き方として定着しました。
行政の分野でも押印が廃止され、オンライン申請やキャッシュレス決済が急速に進んでいます。
これらはいずれもデジタルの力によるものです。
こうした流れを加速させ、デジタルの力を様々な分野で活用していくことで、
今までとは全く違った世界が見えてくるのではないでしょうか。
コロナと共存する中で、デジタルの力も駆使しながら、コロナ前よりも素晴らしい「新たな日常」を、
県民の皆様とともに切り拓いていく。今年は、そうした明るい1年にしたいと思います。
神奈川県表具経師内装協同組合の皆様におかれましても、
ものづくり産業を支える人材の育成や技能振興へのご支援とご協力を賜りますとともに、
引き続き、県政への温かいお力添えをお願い申し上げます。
新しい年が皆様にとってより良い年となりますよう、
心からお祈り申し上げ、新年のあいさつといたします。