神奈川県中小企業団体中央会 会長 森 洋
明けましておめでとうございます。会員並びに関係者の皆様には、
お健やかに令和3年の新春をお迎えになられたことと、心よりお慶び申し上げます。
昨年を振り返ってみますと、新型コロナウイルス感染症による人智を超えた猛威に驚愕し、
東京オリンピックの延期、緊急事態宣言発出による外出規制など予想を超えたリスクの重大さを
改めて思い知らされました。
本県でも感染者の増加による、経済に与えた影響は大きく、サプライチェーンの寸断、風評被害、
海外経済の減速、インバウンドの低迷が、産業の空洞化を加速化させており、
企業経営は翻弄され続けています。
それだけに、感染防止策や感染症収束後の支援を含め、経済再生のため日本全体が一丸となり、
息の長い取り組みへの覚悟を問われる年となったといえます。
そして、こうした厳しい状況を自助・公助はもとより、お互いの力をあわせて乗り越えていく「絆」や、
「共助」の大切さを改めて確認した一年でもありました。
まさに、私ども中小企業組合の基本は、明日への希望・チャレンジへの源泉となる相互扶助の精神であり、
改めて中小企業の連携組織の存在意義と有効性が、真に評価されるときがきたといえます。
実際、中小企業組合という絆の力が発揮され、共同事業再構築や成長分野をキーとする
新たな事業を展開する気運も生まれてきております。
本会としましても、新たな年を迎え、コロナ禍の中での支援方法を模索しながら、
神奈川県や国の中小企業施策を活用し、一つでも多くの成果に結びつく新たな連携事業、
組織づくりや中小企業の経営革新などに取り組みます。
時代の変化に対応する中小企業組合及び中小企業の皆様から、ご満足していただく支援を目指し、
県内中小企業の振興・発展に全力を傾注してまいる所存であります。
さて、本年11月25日には27年ぶりに神奈川で「中小企業団体全国大会」を開催いたします。
コロナ禍を乗り越え中小企業の更なる成長、発展の契機となるような、
神奈川らしい大会を目指してまいりますので会員及び関係者の皆様のご協力をお願いいたします。
皆様には、昨年に変わらぬご支援、ご協力をお願い申し上げるとともに、
ご健勝、ご活躍を心から祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。